食品添加物の用途と種類。添加物が多く含まれる食品とその安全性

食品表示

添加物の目的と役目

添加物は、ほとんどの製品に使われているといっていいと思いますが、食品衛生法によれば、「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存することを目的」として加えるものです。

その役目は主に5つあり、

  1. 風味をよくする
  2. 劣化を防ぐ
  3. 栄養を強化する
  4. 外観をきれいに保つ
  5. 加工に必要とするもの

の用途に使われています。以下に、その種類について見ましょう。

添加物の種類

風味を良くする

甘味料、調味料、酸味料、苦味料、香料があり、代表的な物質名としては

アスパルテーム、L-アスパラギン酸ナトリウム、クエン酸、カフェイン、天然香料など。

劣化を防ぐ

保存料、酸化防止剤、防カビ剤(安息香酸、ビタミンC、イマザリルなど)

栄養強化

ビタミン類、アミノ酸類(ビタミンC、L-アスパラギン酸ナトリウムなど)

外観をきれいに保つ

着色料、漂白剤、発色剤、光沢剤(赤色2号、亜塩素酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、シェラックなど)

加工に必要とするもの

増粘剤、ガムベース、乳化剤、㏗調整剤、膨張剤、製造用剤(キサンタンガム、酢酸ビニル樹脂、卵黄レシチン、クエン酸、ミョウバン、かんすいなど)

以上のように、用途に応じて、様々な添加物が使用されています。提示例は一部ですから、実に多くの添加物が存在することが分かると思います。

添加物の安全性試験

添加物は、国が、各種の安全性試験を行い、問題ないものだけを使用品目に指定して、使用基準も定められています。

具体的には、28日間反復投与毒性試験、90日間反復投与毒性試験、1年間反復毒性試験、繁殖試験、催奇形性試験、発がん性試験、抗原性試験、変異原性試験の8項目があります。

これらに加えて、無毒性量をしらべ、その1/100量を1日に摂取しても問題ない許容量を求めます。これを1日摂取許容量(ADI)として、毎日、一生食べ続けても問題ない量を、体重1㎏当たりのミリグラム(㎎)としてあらわされます。

添加物の表示が免除される場合

添加物が使用されていても、表示義務が免除される場合がります。それは次の3点の場合です。

  1. 加工助剤…食品の加工に使用されるが、完成前に除去したり、ごくわずかにしか残らず、製品に影響を与えないもの、製品と同じ成分となってしまうもの
  2. キャリーオーバー…原材料中に含まれるが、最終製品には残らないか、ごく微量で、添加物として機能しないもの
  3. 栄養強化として入れるもの…ビタミンやミネラルなどを加えた清涼飲料水など

ただし、アレルギーの特定原材料を使用された場合は、表示が免除されません。

何故、添加物の含有量が表示されていないのか

まずは、そもそも表示義務がないことが挙げられます。国により使用基準は決められていますが、実際にどの程度使用しているのかは、個別に分析するしかわかりません。

でも一般の方が分析するのは、分析機器がないので、難しいです。

また、最終製品の残留添加物の残量が微量である場合も、表示が免除されるため、分かりません。

メーカー側からすると、国の使用基準を守って使用し、かつすべての添加物の残量を分析して表示することは、煩雑で表示スペースも限られることから、必要以上に表示することはないというところでしょうか。

仮に、添加物の残量が表示されても、すべての食品から個別の成分を積み上げて、許容量を超えてないかを確認するのは、煩雑で、面倒です。

しかし、最大摂取許容量(ADI)は、安全を見て1/100に設定しているので、同じものを毎日、100個以上食べる、或いは、表示された同一添加物を含む食品を100種類以上食べることがなければ、問題ない値であります。これは、現実問題として食べることは無理だし、即人体に影響を与えるとは言えないと思います。

添加物の多い食品例と気を付けるべき添加物

コンビニやスーパーで売られているお弁当、おにぎり、パン、ハム、ソーセージ、カップ麺などは多くの添加物が多く使用されています。

これらの添加物のうち、着色料については、見た目を良くすることが主目的なので、自然志向の方であれば、不必要な存在です。

特に、赤色2号などの赤色系や亜硝酸ナトリウムなどの着色料は、単体では極めて毒性の高い物質で、動物実験では発がん性が確認されているものもあります。

もちろん、食品に毒性となる量を添加しているわけではないので、食べてすぐ症状が現れるわけではありませんし、安全性試験はクリアしたものです。

しかし、長期に渡る投与試験の安全性の確認はできておらず、避けられるものがあれば、避けるに越したことはありません。

まとめ

コンビニやスーパーなどで見かける商品は、ほぼ全て何らかの添加物が入っており、これらをひとくくりにして、良い悪いとは決めつけられません。

やはり添加物の種類と役割に関する知識を身に着け、商品を選択できるようにするしかありません。

とはいえ、すべての添加物を覚えることはできません。以下のものは毒性が高いので、目安にすると良いでしょう。

発色剤(亜硝酸ナトリウム)

合成甘味料(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、サッカリンナトリウム

合成着色料(赤色2号、青色2号、カラメル色素【天然は問題なし】)

防カビ剤(OPP、TBZ

合成保存料(安息香酸ナトリウム

酸化防止剤(BHA,BHT

 

食品添加物は、食品製造に欠かせない点もありますが、必要以上に添加されているのが、現実だと思います。

添加物フリーの食品でなければ、同じ商品を、多量に、頻繁に食べることは避けておくようにしましょう。

 

【参考】

「最新版食品添加物ハンドブック どれを選べばいいの?(渡辺雄二)」ビジネス社

 

 

 

 

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