牛乳の成分と特徴
牛乳は、動物性たんぱく質であり、カルシウムが多く含まれることで、知られています。
そのほかにも、炭水化物、脂質、ビタミン、リン、カリウムや必須アミノ酸が含まれます。
炭水化物としては、大部分を乳糖が占めており、これが合わない人はお腹のゴロゴロを引き起こします。
ですが、乳糖は整腸作用があり、善玉乳酸菌を増やす働きがあるのです。
必須アミノ酸についても8種類も含まれ、かつそのバランスも卵なみに良いのです。
脂質は少なく、乳脂肪についてはカロリーも低く、乳脂肪に含まれる脂溶性ビタミンについてもビタミンA,D,E,Kが含まれ、ビタミン補給においても優れています。
豆乳の成分と特徴
一方、豆乳は植物性たんぱく質であり、その中に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」に似た働きを行います。
コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すことで、肌の張り、弾力が出たり、過剰な分泌量を調整することで、乳がん予防の効果が期待されています。
そのほか豆乳には、ビタミンB群、Eのほかカリウム、マグネシウム、鉄分、不飽和脂肪酸だけでなく、抗酸化作用のサポニンや生活習慣病の予防や脳を活性化させるレシチンなども含まれています。
カリウムは、塩分の排出作用があるので、血圧を下げる働きがあります。
どちらを選択すればいいか?
牛乳は豆乳と比較して、カルシウム量は多いですが、豆乳には、骨の成分であるマグネシウムも含んでおり、カルシウムとの相性が良いので吸収には、役立ちます。
豆乳は牛乳と比較してコレステロールを含まず、鉄分はありますが、非ヘム鉄であるので、ビタミンCがないと吸収されにくいです。
豆乳は牛乳に比べてお腹での吸収が、遅いため、食前に飲むと腹持ちがよく満腹感が得られるたり、食後に飲めば、コレステロールを下げる働きもあります。
ところで、豆乳は、大豆から作られる製品です。もし、大豆アレルギーをお持ちの方であれば、豆乳を飲むことができません。
牛乳にはカルシウムが豊富なだけでなく、子牛が育つ栄養源でもあることから、栄養成分には豆乳に負けず、優れています。
豆乳も牛乳も成分無調整・調整したものがありますが、飲みやすいものを選べばいいと思います。ただし、糖分やいろんなフレーバーなどが入っているものに関しては、飲み過ぎは、かえって糖質の取り過ぎにつながるので、注意しましょう。
最も効果的なのは、成分無調整を料理に使ったり、好みに応じて抹茶粉末やインスタントコーヒーなどを混ぜて飲み安くする方法が、良いでしょう。
それぞれ特徴があり、豆乳で牛乳の代わりにはなりえず、逆も同じです。ですので、個人個人で目的に合わせて、飲み変えることが重要だと思います。
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