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食品添加物の用途と種類。添加物が多く含まれる食品とその安全性

添加物の目的と役目

添加物は、ほとんどの製品に使われているといっていいと思いますが、食品衛生法によれば、「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存することを目的」として加えるものです。

その役目は主に5つあり、

  1. 風味をよくする
  2. 劣化を防ぐ
  3. 栄養を強化する
  4. 外観をきれいに保つ
  5. 加工に必要とするもの

の用途に使われています。以下に、その種類について見ましょう。

添加物の種類

風味を良くする

甘味料、調味料、酸味料、苦味料、香料があり、代表的な物質名としては

アスパルテーム、L-アスパラギン酸ナトリウム、クエン酸、カフェイン、天然香料など。

劣化を防ぐ

保存料、酸化防止剤、防カビ剤(安息香酸、ビタミンC、イマザリルなど)

栄養強化

ビタミン類、アミノ酸類(ビタミンC、L-アスパラギン酸ナトリウムなど)

外観をきれいに保つ

着色料、漂白剤、発色剤、光沢剤(赤色2号、亜塩素酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、シェラックなど)

加工に必要とするもの

増粘剤、ガムベース、乳化剤、㏗調整剤、膨張剤、製造用剤(キサンタンガム、酢酸ビニル樹脂、卵黄レシチン、クエン酸、ミョウバン、かんすいなど)

以上のように、用途に応じて、様々な添加物が使用されています。提示例は一部ですから、実に多くの添加物が存在することが分かると思います。

添加物の安全性試験

添加物は、国が、各種の安全性試験を行い、問題ないものだけを使用品目に指定して、使用基準も定められています。

具体的には、28日間反復投与毒性試験、90日間反復投与毒性試験、1年間反復毒性試験、繁殖試験、催奇形性試験、発がん性試験、抗原性試験、変異原性試験の8項目があります。

これらに加えて、無毒性量をしらべ、その1/100量を1日に摂取しても問題ない許容量を求めます。これを1日摂取許容量(ADI)として、毎日、一生食べ続けても問題ない量を、体重1㎏当たりのミリグラム(㎎)としてあらわされます。

添加物の表示が免除される場合

添加物が使用されていても、表示義務が免除される場合がります。それは次の3点の場合です。

  1. 加工助剤…食品の加工に使用されるが、完成前に除去したり、ごくわずかにしか残らず、製品に影響を与えないもの、製品と同じ成分となってしまうもの
  2. キャリーオーバー…原材料中に含まれるが、最終製品には残らないか、ごく微量で、添加物として機能しないもの
  3. 栄養強化として入れるもの…ビタミンやミネラルなどを加えた清涼飲料水など

ただし、アレルギーの特定原材料を使用された場合は、表示が免除されません。

何故、添加物の含有量が表示されていないのか

まずは、そもそも表示義務がないことが挙げられます。国により使用基準は決められていますが、実際にどの程度使用しているのかは、個別に分析するしかわかりません。

でも一般の方が分析するのは、分析機器がないので、難しいです。

また、最終製品の残留添加物の残量が微量である場合も、表示が免除されるため、分かりません。

メーカー側からすると、国の使用基準を守って使用し、かつすべての添加物の残量を分析して表示することは、煩雑で表示スペースも限られることから、必要以上に表示することはないというところでしょうか。

仮に、添加物の残量が表示されても、すべての食品から個別の成分を積み上げて、許容量を超えてないかを確認するのは、煩雑で、面倒です。

しかし、最大摂取許容量(ADI)は、安全を見て1/100に設定しているので、同じものを毎日、100個以上食べる、或いは、表示された同一添加物を含む食品を100種類以上食べることがなければ、問題ない値であります。これは、現実問題として食べることは無理だし、即人体に影響を与えるとは言えないと思います。

添加物の多い食品例と気を付けるべき添加物

コンビニやスーパーで売られているお弁当、おにぎり、パン、ハム、ソーセージ、カップ麺などは多くの添加物が多く使用されています。

これらの添加物のうち、着色料については、見た目を良くすることが主目的なので、自然志向の方であれば、不必要な存在です。

特に、赤色2号などの赤色系や亜硝酸ナトリウムなどの着色料は、単体では極めて毒性の高い物質で、動物実験では発がん性が確認されているものもあります。

もちろん、食品に毒性となる量を添加しているわけではないので、食べてすぐ症状が現れるわけではありませんし、安全性試験はクリアしたものです。

しかし、長期に渡る投与試験の安全性の確認はできておらず、避けられるものがあれば、避けるに越したことはありません。

まとめ

コンビニやスーパーなどで見かける商品は、ほぼ全て何らかの添加物が入っており、これらをひとくくりにして、良い悪いとは決めつけられません。

やはり添加物の種類と役割に関する知識を身に着け、商品を選択できるようにするしかありません。

とはいえ、すべての添加物を覚えることはできません。以下のものは毒性が高いので、目安にすると良いでしょう。

発色剤(亜硝酸ナトリウム)

合成甘味料(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、サッカリンナトリウム

合成着色料(赤色2号、青色2号、カラメル色素【天然は問題なし】)

防カビ剤(OPP、TBZ

合成保存料(安息香酸ナトリウム

酸化防止剤(BHA,BHT

 

食品添加物は、食品製造に欠かせない点もありますが、必要以上に添加されているのが、現実だと思います。

添加物フリーの食品でなければ、同じ商品を、多量に、頻繁に食べることは避けておくようにしましょう。

 

【参考】

「最新版食品添加物ハンドブック どれを選べばいいの?(渡辺雄二)」ビジネス社

 

 

 

 

食品表示法施行による生鮮食品と加工食品の区分表示の変更点

食品表示法の施行

2020年4月より、食品表示法が制定され、これまで複数の法律(JAS法、健康増進法、食品衛生法など)で決められていた事項を、1つの法律としてまとめ上げ、表示内容を一本化されました。

生鮮食品と加工食品の線引きの変更点

食品表示法は生鮮食品、加工食品、添加物の3区分に分けて定義し、

特に、生鮮食品と加工食品の線引きが、

消費者に分かりにくく、今回、JAS法での定義として採用され、統一されました。

特にわかりずらいのは、異種混合して売られている食品についてです。今回はこの異種混合や加工食品と生鮮食品が入れ替わったものについて見ていきましょう。

異種混合の種類

異種混合とは、刺身の三点盛り(イカ、マグロ、ハマチなど)のように、違う魚同士を同じ包材に詰め合わせたものです。これに対し、マグロの赤身と中トロのように部位が違う同じ魚を使用して詰め合わせたものを同種混合と呼びます。

異種混合には大きく分けて次の二つの場合があります。

1.焼き肉用野菜セット、カットフルーツ盛り合わせなどのように、生鮮食品通しを単にカットして組み合わせただけで、バラバラに飲食や調理されるもの。

これは、生ものであっても、異種混合の場合には、加工食品と区分されます。

2.サラダミックスやミンチ肉、焼き肉用味付き牛肉のように、バラバラにせず、1つの商品として飲食や調理されるもの。(加工食品扱い)

加工食品と扱いとなる加工方法ですが、これには、たたきのような炙り、湯通し、ボイル、加塩、冷凍、骨取り、解凍、粘着防止を行った場合です。

つまり、素材の本質を変えてしまったり、素材の本質は変えずに、新しい属性が付加される物を加工食品と呼ぶわけです。

一方、添加物とは、食品衛生法に規定されたもので、食品の加工や保存の目的で使用されるものです。

このように、加工食品はJAS法を基準とすることで、一部が今までの生鮮食品と加工食品が入れ替わるものがあります。

例えば、ドライフルーツは、生鮮食品扱いから加工食品に、牛ホルモン詰め合わせなどの同種混合品は加工食品から生鮮食品扱いになります。

区分が変わることで、加工食品から、生鮮食品扱いになると、原産地表示が必要になります。一方で、刺身盛り合わせなどは、原産地表示が不要になりますので、消費者にとっては、どこの産地か分からないということになります。

そこで、平成29年の法改正において、加工食品でも重量比上位3位までは原産地を表示することになりましたが、刺身盛り合わせの場合は、均等に盛り付けられていることが多いため、すべての魚の原産地が表示されているとは限りません。

これは、店頭で、その日に加工されるものが多く、陳列する商品も、朝と夕で異なる場合があるなどの煩雑性があるため、消費者庁で原産地表示の有無について検討されたものの、現状は、加工食品としての表示のままとなっています。

まとめ

  • 食品には生鮮食品、加工食品、添加物の3区分がある。
  • 生鮮品をカットしただけでは、本質が変わることがないため、異種品を混ぜない限り、生鮮食品扱い。
  • 異種混合品は加工食品扱いとなり、生ものであっても重量比上位3位までしか原産地表示されない。

区分が変わると、表示義務、表示内容が異なります。皆さんも、どんなものに、どんな表示がなされているか、買い物で、商品を手に取られたときに、ご覧になって比較してみてください。

 

 

 

 

 

遺伝子組み換え製品の表示方法変更と遺伝子組み換え作物が及ぼす影響

遺伝子組み換え作物は危険なのか

遺伝子組み換え作物は、人体に悪影響を与えるイメージを持っている方が、多いと思いますが、現在の世界の作物全生産量に対する遺伝子組み換え作物の生産割合は、2018年では、トウモロコシで約3割、大豆で約8割が遺伝子組み換え作物で栽培されています。そして実際に日本に遺伝子組み換え作物が大量に輸入され、消費されています。

結論から言えば、長期的視点での影響は、まだ、解明されていませんが、遺伝子組み換え作物が直接人体に及ぼす影響はかなり低いと思います。

私たちは、毎日、遺伝子組み換えでなくてもたくさんのDNAを食物から摂取していますが、異変はありません。食物としてとる場合にはDNA として作用しないからです。

遺伝子組み換え製品の表示内容変更

遺伝子組み換え作物由来の製品が2023年4月より、表示内容が変更され、より厳格化されます。

これまでは、遺伝子組み換えの作物と遺伝子組み換えでない作物とを分別管理され、それでもなお、生産流通の過程で意図せず排除しきれなかったものが5%未満であれば、「遺伝子組み換えでない」と表示することが可能でした。

しかし、法改正後は、輸入作物を分別生産流通管理(IPハンドリング)しても、DNAが検出されない場合にのみ「遺伝子組み換えでない」との表示ができないのです。

そこで、遺伝子組み換え作物が及ぼす影響について、改正のポイントともにメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

遺伝子組み換え作物を導入する目的(メリット)

これまでも、病気に強い、除草剤に対して強いなどの作物を目指して、昔から「掛け合わせ」という品種改良で、行ってきましたが、目的とする品種ができるまでたくさんの交配が必要でした。

これに対し遺伝子組み換えでは、病気や薬剤に強いDNAを持つ別の生物の遺伝子を入れることで、直接作用させることができます。

これにより、品種改良よりも短時間に、特性を持った品種ができるようになりました。

遺伝子組み換え作物が及ぼす影響(デメリット)

遺伝子組み換え作物は薬剤耐性や病気に強い、特性を持つことにより、一般の品種よりも生産性が上がり、収穫量が増えます。

組み換えされた品種が人体に直接及ぼす影響は、100%無いとは言い切れませんが、安全性の試験は行っていますので、アレルギー様物質を含む作物が市場に出回るのは、ほぼ無いと思います。

国内では、組み換え穀物の生産が認められてはいますが、実際には生産されていません。これは、実質の生産を阻害するような障壁があるからです。

また、遺伝子組み換えと異なりゲノム編集という方法がありますが、これは新たに遺伝子を組み込むのではなく、従来の遺伝子を切断する方法なので、安全性審査は不要となっています。

では、人体に及ぼす影響として、懸念されるのは、次の場合が考えられます。

薬剤耐性の作物に対して薬剤を散布した場合に、その薬剤が作物内に吸収されて残留し、二次的に残留薬剤が、人体に及ぼす恐れがあります。

これは、遺伝子組み換えでなくても、起こる問題ですから、輸入時の検査が十分行れていれば防げる問題です。

まとめ

  • 遺伝子組み換えにより、品種改良よりも早く、いろんな特性を持った作物を導入できる
  • 遺伝子組み換え由来のアレルギー様物質は安全性試験でクリアできる
  • むしろ、薬剤耐性により、残留薬剤が及ぼす影響に気を付ける

日本は、大部分を輸入に頼っており、その中には、遺伝子組み換えでない作物と通常の作物を輸出国に対して分別管理するのは、難しい状況です。

作物のDNAが人体に及ぼす影響は低いので、安全性に関しては、組み換えの有無を問わず、輸入毎の通常の検査を行い、確認することで防ぐしかないと思います。

 

 

食品表示法の表示内容と従来との変更点。賞味期限と消費期限の違い

食品表示法の成り立ち

食品表示法は、2020年4月より、食品の表示に関する一元化した法律として、施行されました。

これまでは、食品の表示に関して、主に以下の法律に記載されていました。

  1. 食品衛生法
  2. JAS法
  3. 健康増進法

さらに、詳しく見ていくと、

  • 景品表示法
  • 計量法
  • 牛トレーサビリティ法
  • 米トレーサビリティ法
  • 酒類業組合法
  • 医薬品医療機器等法
  • 資源有効利用促進法

にも、食品表示に関する記載事項があり、しかもそれぞれの法律に関する所轄の省庁が多岐にわたるので、すべての法律を網羅して、表示をするのは、かなりの手間暇がかかりました。

そこで、2009年9月に消費者庁を設置し、ここで食品の表示に関する法律を一本化して、施行されることになりました。

生鮮食品と加工食品の表示内容

食品表示には、肉、魚、野菜などの生鮮食品と冷凍食品、菓子、弁当などの加工食品の二つに大別されます。

生鮮食品の表示内容

生鮮食品の表示には、名称、原産地が必要です、名称についてはブランド名(あまおう、九条ネギなど)でも表示が可能です。輸入品については原産国の表示が必要です。

魚類に関しては、名称、取れた海、川、湖の表示になります。名称に関しては、いわゆる出世魚といわれる、魚の成長具合に応じた魚の名前(例:ヤズ、ハマチ、ブリなど)を使用することもあります。輸入品は原産国の表示となります。また、養殖や解凍など該当するものはその表示も必要です。

食肉も同様ですが、生誕地と生育地が異なる場合があります。その場合は一番長く育った土地を原産地表示とします。例えば、カナダで生まれ育てられ、途中日本で飼育されることになったとしても、カナダでの飼育が長ければ、カナダ産と表示されます。

国産牛に関しては、容器包装や店頭にて10桁の個体識別番号が表示されます。輸入品やミンチ肉、内臓肉のほか国産であっても鶏肉や豚肉は対象外です。

これは、2003年の米国に端を発した狂牛病(BSE)問題により、2004年から国産牛に関しても個体識別番号が付され、酪農家での飼育から小売店で並ぶまでの流通過程までの全履歴を追えるようになりました。

卵については、生鮮食品扱いですが、名称、原産地、賞味期限、保存方法、選別包装者、使用方法の記載事項があります。特に賞味期限については、生食できる期限での表示となっていますが、期限を過ぎても十分に加熱することで、食べられますので、早めに食べるようにしましょう。

加工食品の表示内容

加工食品は表示内容に関しては生鮮食品と異なり、記載内容が多岐にわたります。

名称 一般的な名称(製品名ではない)
原材料名 原材料を、使用した重量の割合の高いもの順に記載。アレルゲン、遺伝子組み換え情報も表示義務があるものは記載
添加物 添加物を、使用した重量の割合の高いもの順に記載。アレルゲン、遺伝子組み換え情報も表示義務があるものは記載
原料原産地名 輸入品を除くすべての加工食品について、製品に占める重量割合が上位1位の原材料の原産地として表示
内容量 重量や体積を単位(㎎やℓなど)を付して表示
消費期限または賞味期限 品質劣化が早いものは消費期限、品質劣化が遅いものは賞味期限
保存方法 商品の特性に見合った保存方法
原産国(輸入品のみ) 輸入品の場合には原産国を表示
製造者等 表示内容に責任を持つ者の氏名、住所、実際の製造所及び製造者
栄養成分表示 単位当たりの熱量、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量をこの順に表示

また、原材料名栄養成分表示については、さらに細かく分けているものもあります。

従来の法律からの主な改正点

食品表示法の施工にあたり、従来の法律から大きく5点について盛り込まれているので、それぞれについて簡単に説明します。

1.アレルギー表示の義務化

「特定原材料」である7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)は、容器包装された加工食品について、表示が義務付けられています。

また、「特定原材料」に準ずるものとして21品目が制定されていますが、こちらは表示の義務化がされておらず注意が必要です。

(あわび、いか、いくら、さけ、さば、アーモンド、カシューナッツ、クルミ、ゴマ、大豆、オレンジ、キウイ、バナナ、リンゴ、桃、山芋、マツタケ、牛肉、鶏肉、豚肉、ゼラチン)

酒類に関しては、特定原材料を使用していても、表示義務がないので注意が必要です。

ほかにも、スーパーなどの店頭で売られている、総菜、パン、菓子などや、弁当やレストラン等の外食・中食として利用するお店も示義務がないので、アレルギーの方は、お店の人に確認してから購入することをおすすめします。(アレルギー表示をしている店も増えてきてはいますが)

2.加工食品の栄養成分表示

新たに、一般加工食品及び一般用添加物については栄養成分表示について記載することが義務付けられました。

単位は100g、100㎖、1食分(○○g)のように、具体的に表示されます。

表示内容は、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量をこの順に記載しなければならず、仮に含まれていない成分であっても、省略することができず、「0(ゼロ)」と表示しなければなりません。

また、「0(ゼロ)」と表示されていても、ごく微量含まれている場合があります。これはある基準以下の微量な量の場合は「0(ゼロ)」と表示しても良いということになっているからです。例えばプリン体「0(ゼロ)」と謳われていても、実際にはごく微量の場合であれば、「0(ゼロ)」になっている場合がありますが違法ではありません。

このように食品表示法には、人体に影響を及ぼす恐れのない無い量であれば、一部において表示しなくてもよいとしている場合があります。

3.表示レイアウトの改善

従来の法律では、容器包装が小さいもの(30㎠以下)に関しては、表示が省略できましたが、食品表示法では以下の点については省略できません。

名称、保存方法、消費期限または賞味期限、表示責任者、アレルゲン、使用がある場合はL-フェニルアラニン化合物*(甘味料として使用されることが多い)

*…L-フェニルアラニン化合物は人体で作れない必須アミノ酸ですが、人によってはこれを分解する酵素が欠損して、蓄積することにより、知的障害を引き起こします。

また、原材料と添加物は明確に分けることが義務付けられました。別の欄に書いたり、改行する、”/”で区切るなどで分けられています。

(例)別枠の場合

原材料 緑茶
酸化防止剤(ビタミンC)

 

4.製造所固有記号の記載と公開

2か所以上の製造設備のある工場で製造する場合、消費者庁に届けることで、製造所を固有記号で表示することができます。

そのままでは、消費者がどこの製造所で作ることが分からないため、連絡先やHP上での公開及びすべての製造所在地の表示のいずれかの表示が必要になります。

5.機能性表示制度の追加

一般食品の中には医薬品とは異なり、特定の機能性を謳ったものを、効果や安全性について消費者庁の許認可を経た「特定保健用食品」と特定の栄養成分の補給を目的として、1日当たりの摂取目安量が基準内であることで、国への届けや個別審査を経ずに販売する「栄養機能食品」が加わりました。

食品表示法ではさらに、健常人である大人(未成年、妊産婦とその予定者を除く)に対し、事業者の責任において、機能性関与成分により、特定の保険の目的が期待出来る旨を、科学的根拠に基づき表示した食品として、消費者庁に届け出た、「機能性表示食品」が追加されました。

消費期限と賞味期限の違い

食品の表示を見ていると「消費期限」と書いてあるものと、「賞味期限」と書いたものがあると気づきますが、普段はあまりこの違いを意識することは少ないのではないでしょうか?

「消費期限」……品質が急速に劣化する食品に表示されます。(例)魚、肉など

「賞味期限」……品質が劣化しにくい食品に表示されます。賞味期限が切れても食べられない           わけではなく、各種試験を行い、安全面を見て短めに設定してある。

反対に極めて劣化が少ない食品に関しては、期限表示がないものがあります。

(例)砂糖、塩、酒類、冷菓など

まとめ

  1. これまで、多岐にわたって盛り込まれていた、食品表示に関する法律を、食品表示法にまとめて一本化することで、食品の表示が分かりやすくなりました。
  2. 表示内容のルールをマニュアル化し、消費者もアレルギーなどの内容を選別して購入できるようになりました。
  3. 新たに「機能性表示食品」が追加されました。
  4. 消費期限は日持ちが短いものに、賞味期限はおいしく食べられる目安として表示されます。

食品に表示されている内容は様々ですが、よく確認し、自分の食生活にあった商品を賢く購入していきましょう。

 

 

パンを作るのに使われるイーストフードの表示がないのは本当に安全?

パンに使われる添加物

パンにはその製造過程で様々な添加物が加えられています。

イーストフード、乳化剤、ビタミンC がその代表例ですが、これらはおいしく、食感の良いパンを作るには欠かせないものとなっています。

しかし、メーカーによっては、不使用の表示がなされており、あたかもこれを入れないことは体により良く、健康を害さない印象を持ってしまいますよね。

でも、結論から言いますと、これらを使うことは、使用分量や基準を守っている限りにおいては、何ら問題なく、不使用を謳っているメーカーでも、形を変えて使用している場合があるのです。

特にイーストフードに関しては、詳細が明記されていないので、何だろうと思われるのも不思議ではありません。

そこで、今回はイーストフードにスポットをあててお話してみます。

イーストフードとは?

イーストフードとは、イースト(酵母)のフード(食べ物)、すなわち、酵母が取り込むことにより、発酵を助け、パン生地を膨らませ、ふっくらとした仕上がりになり、品質を安定させるのに必要なものです。酵母はリン(P)、カリウム(K)、窒素(N)を栄養源として利用するため、以下の物質が使用されています。

  • 塩化アンモニウム
  • 塩化マグネシウム
  • 炭酸アンモニウム
  • 炭酸カリウム
  • 炭酸カルシウム
  • 硫酸アンモニウム
  • 硫酸マグネシウム
  • 硫酸カルシウム
  • リン酸水素二アンモニウム
  • リン酸一水素カルシウム
  • リン酸一水素マグネシウム
  • リン酸二水素カルシウム
  • リン酸二水素アンモニウム
  • リン酸三カルシウム
  • グルコン酸カリウム
  • グルコン酸ナトリウム
  • 酸化カルシウム
  • 焼成カルシウム(天然)

以上18種類が添加物として厚生労働省に認められた物質で、これ等を総称してイーストフードと呼び、実際のパン製造においては、このうち1種類又は、複数の物質を用いていますが、表示は全物質を表示しなくてもイーストフードのみでよいことになっています。

また、焼成カルシウム以外はすべて合成化合物となります。

なぜ、イーストフードを使うのか?

町のパン屋さんのように多品種を少量ずつ作る場合においては、イーストフードを使用しない場合があるかもしれませんが、工場で大量に製造する場合においては、製品の品質を一定に保つためには、必要となります。

その役割は以下の三つです。

  1. 酵母の栄養源となり、発酵を助ける。
  2. 水の硬度を上げることで安定した生地ができ、品質が保てる
  3. 作業効率の改善、材料費の節約につながり、大量に製造しても均一で高品質のパンができる

1つの添加物を使う量は少なくても、複数の添加物を加えることによる、影響については、わかっておらず、安全ではないという意見もあるようです。

イーストフード無添加のからくり

イーストフード不使用と表示しているパンがありますが、これらは単に使わずに製造しているのでしょうか?

これを知るには、食品表示法について知っておくべきことがあります。

それは、完成品に残留物が残っていないもの、または、基準以下のもので、添加物としての効果がないものは、製品に添加物の表示が免除されるのです。

これをキャリーオーバーといい、天然物、合成物を問いません。

例えば、酵素は添加物として入れられていますが、加熱工程で失活するので完成したパンは、添加物としての役割が終わっており、表示する義務がないのです。

また、生地には硬水が適していると言われますが、日本の水は軟水が多いので、水にカルシウムやマグネシウムを含む天然物を加えることにより、人工的に硬水を作れます。この場合、天然物が添加物ではなく、食品素材扱いになるため、これも製品への表示義務がなくなります。

つまり、表示の必要がない方法で作っているだけで、山崎パンの見解によれば、イーストフード代替物を使って製造していることには代わりがないということのようです。

ですので、イーストフード不使用だからより安全ということではなく、イーストフード使用を表示している場合と、安全性には差異がないのではないかということです。

これについては、日本パン工業会並びに日本パン公正取引協議会において表示の自主基準作りを検討しているようなので、見解を待ちたいと思います。

ちなみに山崎パンの見解を載せておきます。

https://www.yamazakipan.co.jp/oshirase/0326.html

イーストフードなどの許容量の求め方

イーストフードの18種類の添加物それぞれは、厚生労働省はその安全性を科学的根拠に基づいて決めています。毎日摂取し続けても健康に問題がない量を決めており、これをADI(1日摂取許容量)といいます。

ADI=NOAEL÷安全係数
「一日当たり体重1kgに対する量(mg/kg体重/日)」

NOAEL:各種動物試験から求められた無毒性量のうち最小のもの

安全係数:動物と人間の差や、子供などの影響の受けやすさなどの個人差を考慮したもの

このように、安全を見越した量を決めているので、イーストフード使用でも安全性に問題はないと思われます。

まとめ

パンを大量に、均一に高品質に製造するには、イーストフードは欠かせない添加物となります。しかし、イーストフード不使用の表示は、表示の必要ない代替物を利用していることがあり、完全に不使用とか、より安全で健康に良いという訳ではありません。

イーストフードを決められた基準量(ADI)以下であれば、使用しても問題ないと思われます。

皆さんも表示を見て買われる方が多いと思いますが、イーストフードを使用していても人体に影響は無いので、正しい知識で理解していくことが大切だと思います。

 

カロリーが気になる方のお酒の選び方と食品表示の糖質と糖類の違い

お酒の表示内容

コロナの影響でお酒を外で飲む機会が少なくなっているのではないでしょうか?

お酒を買って自宅で飲むと、安心感からついつい飲み過ぎてしまうこともあるかもしれません。

結果、体重とお腹が気になりだして、カロリーの低いものや糖分を抑えた飲み物を選択したいと考えている方も多いと思います。

そこで、缶チューハイや缶ビールを見ると以下の表示が記載されていると思います。

エネルギー……………………○○Kcal

タンパク質……………………○○g

脂質……………………………○○g

炭水化物………………………○○g

  • 糖質……………………○○ℊ
  • 食物繊維………………○○ℊ

食塩相当量……………………○○ℊ

上記のように表示されていますが、どこに着目して選択すればよいのか悩んでしまいます。

そこでポイントとなる項目について解説していきたいと思います。

カロリーについては表示量にある通り数字が小さければカロリー摂取量も小さいことが分かります。

次にタンパク質、脂質は表示量が少ないか、0ℊと書いてあることが多いので、成分としては低いことがわかり、あまり気にしなくてもよいと思います。

炭水化物は糖質と吸収されにくい食物繊維とに分けられ、表示は糖質+食物繊維=炭水化物量となっているのが分かります。糖質はさらに糖類として表示がされてる場合があり、糖質と糖類はどう違うのか見ていくことにします。

ちなみに、多糖類の例としてはでんぷんが代表例です。

糖質と糖類の違いについて

糖質とは炭水化物から食物繊維を引いたもので体内で吸収され、代謝・保存されていきます。
糖類とは単糖類と二糖類のことで、三糖類以上を除いた糖類を指します。

単糖類は消化酵素によりそれ以上分解できない構成単位のことで、ブドウ糖や果糖が主に知られ、二糖類は麦芽糖やショ糖が代表例です。

三糖類以上の多糖類は体内で分解処理するのに時間が掛かるので、吸収するまでに時間が掛かります。

しかし、単糖類や二糖類は体内で即座に吸収、代謝にかかわるので、血糖値の上昇を引き起こします。ゆるやかな血糖値の上昇は、問題ないのですが、早食いや炭水化物を多量に摂取すると血糖値の急激な上昇により、体内ではインスリンを出して血糖値をコントロールしようとします。

インスリンによりエネルギーとして使うはずの糖類は、飢餓に備えて脂肪に変換されるようになります。

ですので、糖類の取りすぎは、肥満や虫歯の原因につながりますので、お酒の糖類の表示量には注意が必要です。

甘味料について

これに対し、ステビアやアスパルテームなどの天然や人工の甘味料は、消化吸収が少ないタイプ(難消化性)のものと、砂糖の数百倍の甘味を持ち、少量の使用で済むことで、結果的に低カロリーとなるタイプがあります。

最近は、人工甘味料不使用のタイプも出ていますので、成分表示を確認することをおすすめします。

個人的には、ワインや日本酒以外の甘いタイプのお酒は苦手なので、果汁や甘味料が使用されていないタイプで晩酌しています。

ビール類

ビールは麦芽、酵母、ホップから主に作られます。

発泡酒、第三のビールも原材料や使用量は違うものの、基本の作り方は同じです。

麦芽には、ビタミンB群やミネラルが含まれ、麦芽量が多くなるほど、褐色が濃くなります。

ホップにも、実はポリフェノールが含まれるなど、実はワインに次いでの含有量を含むといわれています。

ビールについては、ビール、発泡酒、第三のビールによる種類別による差はないので、好みの銘柄で糖質が少ないものを選ぶとよいでしょう。

ワイン

ワインには赤と白があります。(ロゼは、ここでは製法により異なるので除きます)

赤ワインにはポリフェノールが豊富で抗酸化作用があります。アンチエイジング効果があります。

白ワインにはカリウムを含み、余分な塩分の排出作用があるので、血圧高めの人には良いです(あくまで、適量の範囲で)。また、殺菌作用もあります。

赤と白では、特徴が異なり、銘柄によって成分も変わりますが、成分表示の中では糖質(又は炭水化物)量を参考にすると良いでしょう。

超人気ワインセットが一気に大集合!!

日本酒

日本酒はお米から作られます。

だから、カロリーが多いのではと思いがちですが、他のお酒と比較しても銘柄にもよりますが、あまり変わりません。

栄養成分もアミノ酸が多く、美肌効果もあります。

お米が原料だけに、糖質を比較して選ぶようにしましょう。

焼酎・ブランデー・ウイスキー

これらは、すべて蒸留酒です。

ですので、基本的に糖質は含まれません。しかし、カロリーは”ゼロ”ではありませんので、カロリーの表示を比較して選ばれることをおすすめいたします。

まとめ

  • 成分表示を見る場合は、糖質を確認すること
  • 糖質がさらに細分化表示されている場合は、糖類の量をチェック
  • カロリー表示は本数を飲むと、結果的にカロリーの取り過ぎとなるので、注意しましょう

ウイスキーや焼酎のような蒸留酒を水割り、炭酸割すれば、余分な糖質を取り過ぎることがないのですが、個人の好みもありますから、しっかりと書かれている成分表示を見極めて、お酒ライフを楽しんでみて下さい。